木曜日, 11月 27, 2008

IT活用と生産性パラドックス

とあるデータによると、ITを活用しても、非製造業における生産性は、1970年以後アップしていないとの論があるそうだ。

製造を伴うものについては、アップするらしい。


研究開発投資についても、米国のデータによると製薬業において、増やせば、新薬が沢山できるというものでもないらしい。1996年あたりをピークとして、新薬数の数はあまりのびていないらしい。

以上、とあるセミナーでの受け売りなのであるが、


成長理論で1987年ノーベル賞を受賞した、ロバート・ソローはアメリカの労働者一人当たり産出における経済成長のうち、約5分の4(8分の7?)は技術進歩にその原因を帰することができると算出したらしい。
1980年代には経済成長における科学技術の進歩の役割に重点がおかれるようになった。(設備投資よりも研究・技術開発のほうが成長に寄与する????)

して、(知的)生産性を高めるには、
・コミュニケーションが必要、重要であり、
・研究開発のイノベーションに最も重要な概念は気づきであり、
 気づきの八割以上はコミュニケーションから生まれる。
とのトーマス・アレンの理論も存在する。

社内情報のみならず、社外情報にも常時接していると成果があがる。

コミュニケーションをシステム的に考えると、組織構造と空間構造が極めて重要。(トーマス・アレン)

コミュニケーションは知覚し、期待し、関与することである。コミュニケーションと情報は全く別物。(P.F.ドラッガー)
コミュニケーションは発すればいいものではなく、受け手がどのように受けるかが重要のようである。


素早い変化、行動には情報が網目のように必要。
従来からのヒエラルキーな組織ではなく、ネットワーク型の組織、空間構造が有効かもしれない。。。

コミュニケーションは、壁によってさえぎられ、また、距離が遠くなるとコミュニケーション確率が少なくなる。
30メートルも離れると顕著になる。

知的生産性をあげるための空間要素としては、以下のものがあるとのこと。

・左右のみでなく、上下見渡せる吹き抜け。見える化
・透明な壁
・曲線 視野を広げる。きょろきょろする。端まで見える。一体感。
・広い回廊とか、人が集まるオープン階段
・食堂やカフェテラス、自動販売機コーナー
・手近な打合せコーナー、アルコーブというらしい。
・(喫煙ルーム??)
・廊下を作らない、部屋経由で部屋に行く。


しかし、IT投資をしても、ホワイトカラーの生産性があがらないということは、おかしい。
むしろ、ITがまだまだ未熟だから、
もしくは、コミュニケーションを支援しつくしていないからではないか。


・Tyeesバーチャル上下見渡吹き抜け。
・Tyees透明壁(高精細、雰囲気までわかる電子会議壁)
・Tyeesバーチャルオフィスビューアー。視野をバーチャルに他のオフィス等に広げられる。ランダム、あるいは、一定スピードで視野移動を近似。
・Tyeesバーチャル回廊 回廊壁、階段壁に他の回廊通行状況を映す。

こんなことも、IT/ICTで解決できるようにすべきではないか。

ITで生産性があがらんといわれるのは悲しい。


しかし、最高の場所は、やはり、

・食堂やカフェテラスらしい。

ちょっと雰囲気を変えて、飲み物でも、いや、食事でもしながら、会話すると、色々と思いつく。
そういえばそうかもしれない・・・・・。


-memo-
喫煙ルームはタバコを吸う一定期間、話をするので、結構濃密な情報コミュニケーション空間となるらしい。

喫煙を禁じた休憩コーナーでは、だまっている人も多いらしいし、自動販売機だと、あまり、時間的にそこにとどまる理由がないことから、喫煙ルームほどもりあがらんという話もあるらしい。

一定時間、同一場所にとどめる工夫が、相互の会話を誘うようでありますね。

もともとは、研究者の生産性アップ論に関する議論であったのだが、ホワイトカラーの生産性アップにも通じるところが色々あるかもしれない。なかなか、奥深いものがあります。

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