日曜日, 1月 25, 2009

不気味の谷

不気味の谷って何か?

その前に、・・・

バーチャルな世界、あるいは、近未来の世界において、バーチャルな人間や、ロボットや、ヒューマノイドが、登場したとき、一瞬、本物の人間なのか、そうでないのか、ちょっと迷うことがある。

お手伝いロボットやペットロボットが、実物に似すぎている場合、本物かどうかの区別が、一瞬つかない場合も出てこよう。

鉄腕アトムも、漫画プルートになってからは、ほとんど、人間と区別なく描写されている。

しかし、映画やゲームCGなどで、いかに人間に似通った対象が描かれていても、たとえば、汗をかかなかったり、ちょっとした仕草に、変な違和感を覚えたりすることもある。

ほぼ人間ぽいが、ちょっと人間ではない、違和感が感じられる。
これが、時として、非常に強い違和感や嫌悪感となることもあるらしい。

人間らしくはなく、ちょっと人間に似せてあるくらいであると、そうでもないらしいのだが。人間の感覚とは不思議なものである。


以上の現象を、難しく言うと、「不気味の谷現象」というらしい。

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不気味の谷現象とは、ロボットや他の非人間的対象に対する、人間の感情的反応に関するロボット工学上の概念である。

人間のロボットに対する感情的反応について、ロボットがその外観や動作においてより人間らしく作られるようになるにつれ、より好感的、共感的になっていくが、ある時点で突然強い嫌悪感に変わるらしい。

しかし、さらに、ロボットがより人間に近づき、人間らしくなり、人間の外観や動作と見分けがつかなくなると再びより強い好感に転じ、人間と同じような親近感を覚えるようになるとされている。

「人間に近く」見えるが、完全に人間ではないロボットに対して感情的反応が否定的になっている部分こそが、不気味の谷現象。

ロボットが人間には似ていても、実際の人間とはかけ離れている場合、人間的特徴の方が逆に目立ち認識しやすいため、親近感を得やすい。
しかし、ロボットがある程度「人間に近く」なってくると、逆に、非人間的特徴の方が目立ってしまい観察者に「奇妙」な感覚を抱かせるのではないかと考えられている。

(但し、不気味の谷現象については、これを認めない反対意見もある。以上、WIKIPEDIA等参照して記述。)
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映画等では、「アイ,ロボット」や、「A.I.」、「アニマトリックス」、「トイストーリー」等に出てくるロボットや主人公たちが、その例示となろうか。
ファイナルファンタジーにでてくる主人公CGでも、賛否両論があったようだ。

現在のCG技術をもってしても、まだ、完全に人間らしい人間あるいはロボットの描写は困難のようである。

同じく、仮想現実とリアルな世界の間には、超えがたい谷があるようである。
セカンドライフが、絶世を風靡すると思われたのも、過去の話のようである。

そういえば、女性は、ロボットやアンドロイドを嫌がる率が高いように思う。
単に話題になった場合のみのサンプルなので、本当のところはわからないが、

もしかすると、女性の方が、この部分の感受性が高いのかもしれない。
人間か人間でないか、これに対するセンサーが敏感なのかもしれない。

Matrixのように、甲殻機動隊のように、首の後ろに、電脳世界につながるプラグを挿して気持ちいいかどうか。首の後ろのラインから電脳世界にダイブできるのか。

おおむねの女性は、これをきらう。
自らのバーチャル化や、一部アンドロイド化を嫌う女性は多いのではないかと思う。


ところで、
男性の持つY染色体は、だんだん短くなっており、計測方法にもよるが、12万年後くらいには、男性は存在しなくなるとの予測がある。

男性は、そろそろ、まじめに、人工機能との融合を考えていかねばならないのかもしれない。Y染色体を延ばす、マイクロマシン血液を補充せねばならないかもしれない。また、iPS細胞によって、あるいは最先端の遺伝子工学によって、Y染色体の延命をはかることができるかもしれない。

しかし、それらが不成功に終わるとき、世の中は、女性のみとなっていく。

しかし、考えてみれば、大昔、我々は、最初の人間、女性ミトコンドリア「イヴ」の33人の娘たちから作られたといわれる。

ヨーロッパの祖先は、7人の娘たちであるという。
南フランスのエレナ、シリアのジャスミン、アルプスのカトリン、北イタリアのタラ、北ギリシャのウルスラ、スペインのバルダ、黒海の東にいたゼニア。

彼女らは、16-20万年前のイヴから派生したことが検証されているそうだ。byサイクス教授

我々は、女性ミトコンドリア・イヴをその系譜として生まれ、30万年程度を経て、今度は、女性のみに収斂しようとしているようだ。
(父親から息子にのみ伝わるY染色体を用いた同様の検討によっても、ほぼ同じパターンが確認され、これはY染色体アダムと呼ばれることがある。Y染色体アダムは6万年前頃に生存していたと見られるが、当然のこととしてミトコンドリア・イブの夫である可能性は無い。)

今後、いつしか、男性は、自らを対象として、不気味の谷を乗り越えざるをえなくなるだろう。
基本は人間であるが、Y染色体のみは、異なるものを用いなければならないかもしれない。そして、それは、人間の男性といえるのかどうか、難しいところとなるでありましょう。
                                        



-memo-
不気味の谷現象は、日本のロボット工学者、森政弘が1970年に提唱した。

森政弘(もりまさひろ、1927年2月12日- )は、日本の工学者工学博士(東京大学)。東京工業大学名誉教授、専門分野は、自動制御、ロボット工学。
日本における自動制御、ロボット工学の第一人者。
1970年、ロボットなどに対する、人間の感情的反応に関するロボット工学上の概念である「不気味の谷現象」を提唱し、世界的に注目を集める。
また、「ロボットコンテスト」の開催を提唱し、「ロボコン博士」とも呼ばれた。仏教、禅などにも造詣が深い。

土曜日, 1月 24, 2009

超高齢化社会と長寿遺伝子

日本の65歳以上老年人口が、総人口比で、22.0%から、22.5%(2009)へと増加傾向であるようだ。
21%以上は、超高齢化社会と呼ばれるそうだ。

日本は、
1970年に高齢化社会(老齢化率7%超)へ、
1994年に高齢社会(老齢化率14%以上)へ、
そして、
2007年?に、超高齢化社会(同21%以上)へと突入した。

-memo-
老齢化率・・・65歳以上の人が総人口に占める割合のこと。
2005年には、20.16%であった。
日本の人口はご承知のとおり、2004年末に1億2783万人(国内に住む日本人と外国人)でピークを迎え、その後は、1億2770万人代を保ってきた。毎年の日本人減少を外人入国者、国籍取得者で補ってきたが、2009年には、本格的な人口減少が始まるらしい。
日本の出生数は今まで108万人前後、しかし、08-09年からは、105万人程度以下になる。
死亡数は110万人程度。5万人以上の自然減。
グローバル化の進展で、8-10万人ほどの出国超過(日本人の海外進出)を続けてきた社会減は、グローバルな環境の悪化で、5万人程度に縮小。自然減と社会減をあわせると、10万人レベルで、人口の縮小が始まる。円高で、外国人の来訪等も減るであろうし。。。

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今回の不況は、リーマンショック、いや、サブプライム、いやいや、日本の場合は政治不況との意見もある。

しかし、ひとつの大きな根本原因のひとつは、老齢化の進展と、少子化、人口の減少によるものであるとの説もある。

マクロには、人口の減少と、老齢化の進展による生活スタイルのチェンジは、大きく実世界に影響してくる。

これをくいとめる方法には、いくつかの案があるわけであるが、それぞれに課題もあるようだ。

たとえば、移民の受け入れ。しかし、これについては、移民導入コスト、文化ギャップ解消等の課題がある。
次に、女性労働力のアップ。
ロボットなどの導入(生産)
消費分野では、ペット等を含めて考えれば、増大している部分もあろうか。


そして、大きく生産人口部分の増強については、以下の案もある。
即ち、現在の生産年齢人口の定義を変更してしまうというものである。

現在の定義は、
・年少人口0-14歳 13.5→13.4%
・生産年齢人口15-64歳 64.6→64.2%
・老年人口65歳以上 22.0→22.5%


日本は長寿国であり、65歳の老人??も大変元気な方が多い。
だから、老年人口を75歳以上としてしまう。
して、生産年齢人口を25-74歳とする。
年少人口は、0-24歳。
このような定義案にすると、

・年少人口0-24歳 23.5%
・生産年齢人口25-74歳 66.3%
・老年人口75歳以上 10.2%

となり、老齢一人を養う生産年齢の人の数は、2.86人(2009、2008は2.94人)が6.51人となる。

少子化を食い止めるには、1.5人を多く割ってしまった世界的にも非常に少ない合計特殊出成率をあげることも必要だと思われる。
しかし、一方で、女性の労働力のアップが、これにつながるかどうかは不明である。

夫も含めて、男女のどちらが、働き、子供の世話を誰がみるのか、交替でみられる仕組み、また、社会や会社への復帰の仕組みが整っていることも必要だ。

これらを、移民も含めて実現していくことが必要だが、バランスの問題、各種対策が必要であることは、各国の例も示している。

各社でも、ダイバーシティ化ということで、女性の採用、グローバルな採用(外人採用など)を増やしているおり、各種施策も推進しているわけだが、試行錯誤しつつの推進となっているようだ。

移民については、ドイツへのトルコ人移民、フランスへのアルジェリア人移民などの例もある。アメリカは、しかし、オバマ大統領が生まれ、移民政策については、昔から、推進されてきているわけだし、アメリカの出生率は、既に2人前後で安定しているようだ。

そして、たとえば、フランスの出生率は2人を一時かなり下回り始めたが、今では、上向いており、既に2人前後となっているようだ。フランス人は無理な結婚はしないようであるが、子供の養育をどうしているのであろうか。この辺りの事情には私は疎いので、今後研究を深めていきたいものである。
また、
北欧諸国、フィンランドやスウェーデンなどにも、数々のヒントがありそうである。

移民政策の推進・課題解決、そして、出生率向上の仕組みがあるのであろう。

日本は、日本流として、これらの成功例(失敗例も勿論あるが)を参考にしつつ、推進をしていくことも必要であろう。
もっとも高齢化の進みつつある日本であるからこそ、できることもあるのではないか。

出生率の向上には、税金対策なども必要ではないかとの説もある。
たとえば、2人、いや3人以上子供のある家庭は、税制優遇を受けられるなどの仕組み。

そして、元気で長寿化の推進。
高齢疾病の低減推進。ロボットを含む介護の充実。


小さな子供達のケアをできる場所、そして、老人介護のケアをできる場所。
これらを、60歳以上のメンバーで基本支えていけると、若手は、仕事に励みつつ、子供を3人育てることも可能となるかもしれない。

この不況が、これらを阻害する大きな要因とならないことを期待したいが、現実はきびしい。
不況になると、一般的には、出生率も増えない、減る方向となるであろうし。


最後に明るい話題をだしておこう。

長寿遺伝子の研究が進んでいることである。
単細胞生物では、3割程度長寿となるケースもあるそうだ。
たとえば、サー2遺伝子は、適度な運動と、食生活の縮小(食事量の半減)でスイッチオンになるが、食生活縮小は、健康に悪影響を及ぼし、ハッピーなものでないことから、異なるスイッチオンの機能が研究されている。たとえば、野菜の皮や、赤ワインが、良い影響を与えるとの研究もでてきている。レスベラトロール。。。

長寿研究が進むことは、一方で、実老齢化の進展を食い止め、老齢疾病の原因を低減し、元気で若々しく長生きにつながるとの研究もされている。

すなわち、長寿推進は、元気で病気のない老人を増やす。老人というよりも、実生産年齢の人たちを。

また、15年から30年たつと、GNR革命が起こり、若返り、不老の対策も長寿以外の面からもサポートされるとの説がある。

この時には、コンピューターは、人類の知識総量を質的にも凌駕する可能性さえあり、
コンピューターと良い関係、バランスを保てれば、爆発的、革命的な革新、発見の連鎖が起きる可能性さえある。

老人から若返っていくような映画も2月にははやるようであるが、
将来、形式年齢と実年齢は、わからない、形式年齢は意味のないものに変化していくかもしれない。
65歳だが、みかけと内容は、40歳くらいの若々しい、人間になりたいものである。

そして、本当の超老齢世代と、子供達のケアをきちんとできる場を作り、
若者達には、生産性高く、知的にも高い労働をしてもらって、
人類はまだまだ発展していける。

そんな将来を明るくめざしたいものである。

不況の中に会っても、根本的な中長期の重要な課題は変わらない。
はやり言葉に踊ることなく、基本をおさえて、いきたいものである。

未来を目指す言葉たち

「未来を予測する最善の方法は未来を創り出すこと」by アラン・ケイ


「現時点において、到底不可能と思われるような高い目標を4年以内に達成する。しかも、組織中のあらゆるところで、継続的改善を実現するための知恵と知識がしっかり根付き、全体最適で考える人材が育っている。」by とあるTOC実践本から


「戦術とは、全社のヒトモノカネのいずれも使い果たすこと無く、本当の意味のリスクもおかさずに十分に大きな市場で圧倒的な競争力と収益力を獲得すること」by とあるTOC実践本から


「全社のスループットを業務費用より早く拡大する」by とあるTOC実践本から
当然この場合も、全社の資源はきちんkeep、大リスクの回避策は前提。

スタイルチェンジ、モードチェンジ、草食消費

米国の景気対策が73兆円と、超大規模となる話とセットで、
米国の財政赤字が1兆ドルを大幅に超えるとの話がでているわけであるが、これは過去最高の赤字額のようである。

しかも、これが、最悪、何年間も続くとの話も次期オバマ大統領は認識済みとの話もある。

このような状況が続くと、今現在のアメリカのシナリオ、米国債は大丈夫との前提にまで影響がでてくる確率も高くなってくる。

最悪の場合は、アメリカの暴落(格付け低下)。皆が米国債を敬遠しはじめる。そして、米国債の暴落。さらには、アメリカはハイパーインフレ的な状況になるというシナリオも。

e.g.)
債券バブルはじける。アメリカ国債暴落。金利急上昇。ドル急落。インフレ率大幅上昇。米国地位の低下。ドル建ての仕組みに問題が。たとえば石油など。

しかも、
米国債は、中国や日本が大変多く買っているわけだから、結果的に、日本も似た状況に陥る可能性もでてきてしまう。

このことは、ビッグ3など、グローバル企業レベル破綻可能性の問題から、国家の大問題に、全世界の問題へとつながる可能性もあるということ。

今のシナリオは、米国債は大丈夫、ドルもどうにかもちこたえるとの前提の上になりたっていることを忘れてはならないと思う。

まあ、これは最悪の最悪シナリオとして、回避できるとしよう。

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しかし、米国民は、流石に、大量の消費生活を改めだすのではないか。
生活スタイルの変化、シフトがおこるかもしれない
これは、肉食から草食へと変化するような感じかな。

エコ、小型カーにシフトし、節約を重んじ、MOTTAINAI!は、常識化。
エネルギーを節約しつつ、ものを大切にしながら生活していくスタイルに変化するかもしれない。
さらに車通勤はやめて、電車通勤にシフトする人も沢山でてくるだろう。
エネルギー・ものの大量消費型から、質実でささやかなことに幸せを感じる人生へシフトするという可能性だってありうる。。。

すると、今までのように車が一千数百万台も売れている時代には戻らないかもしれない。実質、1000万台程度に落ち着くことも。

すると、今までの、自動車産業、企業たちは、やはり、縮小を余儀なくされる。
自動車はそもそも売れにくい時代しか残っていない可能性もあるわけである。


そういえば、日本でも、草食消費が始まっている。

ものは持たない。

車を買わず、海外旅行にも行かない。
高級ブランドにも興味がないし、所有にあまり興味がなく、消費するのも情報中心になる。
ものを買わない人たち、草食化する若者達が増えているらしい。

ものを持つことが、ステイタス、満足につながっていた時代から、ささやかなことに満足しつつ、情報を消費する時代へ、
すなわち、車を持たず、買わない時代へと変化しているとの話。。。

とある雑誌にも載っていた。

コンビニと携帯と検索とで事足りる「バブル後」の世代。
自動車、旅行、新聞・・・若者達が市場から離れていくケースが後を断たない。

若者達(特に22-31歳くらいの世代)の消費スタイルやマインドの明らかに変化が起こりつつあるようだ。

その特徴は、堅実消費、リスク回避志向(ローンでものを買わない)、携帯電話・コンビニ・グーグル依存、パラダイス化(話が通じる範囲で自分の居場所を求め、あえて苦労してまで自己実現を望まない)。

昔は、車をお金貯めて、ローンしてでも買って、ドライブやレジャーに出かけるのがはやったわけだが、最近は、免許証も必要なしと考える若者さえ多くなっているとの話もある。(過去10年間では普通免許保有率は横ばいとの統計もあるが)
自宅に車が有る場合は、自分専用の車でなくてもかまわない。(自分専用の車がある若者は1993-2005年で10%程度減ったとの統計あり)
車に乗るのは日常の必要な足として。都会であれば、電車も地下鉄もあるし、タクシーもあるから問題はない。

活字・コミック離れ、新聞離れ、車離れ、ギャンブル離れ、酒離れ・・・・

人口も減りつつ、さらに、若者の○○離れが増えているとなると、相乗的に、今までの大人たちが、価値あるもの、売れるはずのものと思っていたものは急速に売れなくなっていく可能性がある。

米国にも、そのうちにわかるだろう。
日本では、特に若者達からすでに生活スタイルは変わりつつあるようで、それらを真似せねばならなくなるかもしれないと。
肉食消費から草食消費へとシフトせねばならないことを。

しかし、日本は認識せねばならないだろう。
米国の変化は、大きく、中国、そして、日本に影響するであろう。
そして、日本の不況はきびしく、他の先進国諸国よりも長く続くかもしれないという現実を。

ポスト旧正月

中国では、1/26から旧正月のようである。

沿岸部で仕事がなくなっても、旧正月では、地元内陸部に帰ったりするわけである。

中国では、56兆円相当の経済刺激策を打つが、そもそも、対外輸出企業と国内向け企業が完全に分離しているに等しく、また、内陸部では、まだ、企業そのものが、きちんと育っていない場合も多いようなので、効果がでるかどうか不安である。

国内向けの企業が、海外輸出向けも実施していれば、国内向けの対策で、この窮地をしのぎ、やがては、また、海外輸出にも復活できるだろうが。残念ながらそのような構造にはなっていないようである。

また、アメリカのビッグスリーに対する部品などの供給、また、工場機能についても、中国は大きな役割をはたしているわけだが、ビッグスリーの動向如何によっては、この部分は大打撃を受ける。

国債市場が発展していないとの話もきく。
銀行や、多くの元を印刷することで、この窮地をしのいでいけるであろうか。

来年は二桁成長は望めず、8%成長ともいわれてきたが、ここにきて、若干この伸び率についても陰りある噂が出始めている。6%とか、5.6%とか。。。

元も、若干下げて、14円/元程度になってきているようであるが、アメリカ国債引き受けの第一の担い手であり、アメリカとの関係は、非常に大きいものの、ビッグスリー他の影響は大きく受ける。

アメリカが肺炎になると、中国と日本も肺炎になる。中国が肺炎になると、日本はさらに重い肺炎になる。
アメリカの肺炎を早く直さねばと思いつつ、中国の動向も気になる。

すなわち、旧正月が終わった頃、皆、就職が決まらないと、だんだん、不安、不満がたまり、
二月には、中国国内、特に内陸部で、騒ぎや暴動が起こるのではないかという説である。

これを中国の二月危機とも呼んでいるようである。
旧正月中に稼働を止める工場たちも多くあるという話である。

ポスト旧正月、二月が、中国にとって、当面の超えるべき、大きな時期となることは間違いなさそうである。

アメリカのビッグスリー対策がうまくいかないことが見え始め、中国では二月危機が勃発すると、大変に不安定なことになりかねない。
これは、日本にも大きく嵐の影を投げかけることにつながる。

KYの日本政治には、あまり期待できないものの、
アメリカと中国の経済対策の効果発揮成功、中国の二月危機回避成功、まずはこれらを真に祈りたい。

消費トレンド

とある雑誌に掲載されていた話題。

今年の消費トレンド・・・
・攻守切替消費・・・生活を守りながら楽しむ知恵の消費
・逆風を追い風に価値転換するモノ作り
  消費者が、本当に必要な価値とは何かを問い直す段階に入った!!
  単に財布のひもを締めるのではなく、ニーズにあった高価値低価格
  の商品をシビアに見極める!!
  逆風を追い風に価値転換する発想が根幹にある!!

No.1
攻守切替消費・・・生活を守りながら楽しむ知恵の消費
 生活を守りながらも、こだわりのある分野では積極的に消費する

生活防衛・・・価格、健康、安全、環境
 あらゆる面で、守りの姿勢を強化する傾向。その一方で日々の生活を楽しむ攻めの姿勢も

・ウチごもり・・・宅内時間の充実をはかるもの(地デジ対応大画面薄型TV、ブルーレイディスクレコーダーなど)
・クセになる五感刺激・・・実際の行為を通じてくせになるもの(タッチパネル携帯電話、振る炭酸飲料など)
・開き直りズム・・・開き直ることで前向きな力にかえるもの(おバカキャラタレント、アラフォー向け商品など)
・意外性コラボ・・・意外な組み合わせで新鮮な驚きを与えるもの(外国人演歌歌手など)
・永遠の未完成系価値観・・・発展の可能性が期待を高めるもの(新感覚コントローラTVゲーム、電子マネーなど)



No.2
不安を、fun!へ・・・逆風を追い風に価値転換するモノ作りが、生活者と結びつく

注目すべきヒット因力
・足りない不安・・・プラス話材のヒット因力で満足に転換
  節制するほどエコや健康の達成感に働くもの(高速バス、自転車)
  日常の贅沢感不足を埋める二時間程度のサービス(高級駅弁、リムジンパーティ)
・過剰さへの不安・・・引き算、リセットのヒット因力で満足に転換
  不要な機能やイメージに支払う感覚を払拭するもの(PB商品)
  目的を一点に絞ったもの(朝晩専用商品)

・わからない不安・・・基準を明確にするヒット因力で満足に転換
  偽装や能力への不安に対して評価軸をつくるもの(能力検定)
  元凶を明確にして悪者の撃退を楽しむもの(メタボ退治)

グローバル化2.0

温暖化も語れる「グローバル化2.0」

とある雑誌に掲載されていた言葉なのだが、結構気に入っている。

アメリカリードの世界というよりは、多国間主義ということになるようである。

一つには、

・ドルに代わる準備通貨を用意する。
また、
・国債破綻処理を成熟させる。

このようなことを含めて、アメリカのみでなく、多くの国たちの関係の中で、国際的な事項を進めていくということでありましょうか。

グローバル化2.0の時代は、いつ訪れるのであろうか。

まずは、多少弱くなろうとも、ドルの威信が、安定的にきちんと続くことを祈りたい。
そして、平行して、ドルに代わる準備通貨を決め増やしていくということになるのではないだろうか。

不況下の就職挑戦!

求人倍率も下がっているようである。
また、不況もいつ底を打つかわからない。
 最楽観的にみても、今年の下期。
 多くの人は、来年の中盤。
 さらには、もっと不況は続くという人もいる。
 さらには、日本の不況回復は、長くこないという人までもいる。

 もし、アメリカの大きな赤字財政、景気対策がうまくたちいかず、価値がゆらぐと、ハイパーインフレという最悪の事体も想定される。これだけは、避けたいところであるが。

ということで、暗いばかりの話になってしまうが、日本の不況は当面続くと覚悟して臨むべきである。

ある会社を志望するのであれば、最低限、

・何故この会社にこだわるのか。何故この会社をめざしているのか。

この点について、自分の言葉で、
借り物ではない、自分の言葉で語れるようにしておくべきである。

就職戦線、皆、真剣である。
実力が同等であれば、
会社側は、何故この会社を目指しているのか、何をしたいのかについて、真剣に、自分の目的や、意思、抱負を語れる者の方を優先するであろう。

自らの言葉で、何故この会社にこだわり、何をしていきたいのかを語れるように。

それは、自分の未来を計画することでもある。

好調業種・会社たち

とある新聞からの情報:時価総額ベースで好成績にある業種・・・生活関連、医薬

特に、グローバルでは、
ウォルマート/P&G/J&J/ネスレ/ファイザー/ノバルティス
等が、生活関連、医薬関連ということで、リスト上位番付に登場していた。

各業界とも不況不況の話ばかりだが、
医薬はちょっと違う。不景気ではない。(病気は増えているということか)
食品系も不況だがまあまあといった感じ。(おおむね値上げしたところはうまくいっていないのではないかとの話題も。しかし、不況の影響ははっきりとでている。)

ここでは、好調な分野、業種、会社、職業について、メモをしておきたい。
(但し、きちんとした調査をした結果ではないので、あくまでも、噂、カンによるものが混じっていることはお断りしておきたい!)

(医薬系、ユニクロ、H&M、コンビニ特需?以外)
(日常生活関連、食品関連)
・歯磨き粉関係 (昼も歯を磨く人が増えている?)
・紙おむつ関係 (赤ちゃん用ではなく、老人用?)
・永谷園、ニトリとか 
 (外食が減って、さらに家庭の食事もシンプルに、卵ご飯、卵醤油ももしかすると。)

・弁護士 (破産、M&A?)
・公認会計士、会計士事務所(M&A?)

アパレル一部
・バナリパ BANANA REPUBLIC
・ザラ ZARA

コミックは、出版トータルで言えば2割程度であるらしいが、電子書籍の分野では、7割を占めるそうだ。そして携帯コミック(漫画)はどんどん増えているらしい。


エイチアンドエム H&Mの、2008年9月13日に日本1号店に進出。リーマンショックの開始日にほぼ一致するところも、偶然か。

その他お笑い系とか秋葉系はどうなのだろう。今度調査?してみたい。

Googleの10-12月期が、初めての減益になったようだ。今後ともウォッチしていきたい。ビッグスリーの行方がさらに気になる今日この頃。

今後が期待される、リチウムイオン電池関連の会社たち
・日産・NEC
・トヨタ・パナソニック
・ホンダ・GSユアサ・三菱自動車
・三洋

アメリカの景気対策

アメリカの景気対策は74兆円。

300万人から400万人の雇用創出・維持。米経済の再生を目標とし、
2年間で、8250億ドル、うち、2750億ドルは減税を実施。
分野は、
・省エネ、再生可能エネルギーへの投資 320億ドル
・高速道路の建設などインフラ整備900億ドル
・失業給付と職業訓練の拡充430億ドル
・州政府の財政支援790億ドル

ただし、世界的には、インド、ロシアなどが関税引き上げ開始。保護貿易的な動きが強まるとの記事も掲載されている。NYの旅客機墜落がテロではなく、ほぼ無事に全員救出されたことは大変よかったが、各国の輸出入の回復に影をかとし、停滞傾向が強まることに。

米景気対策の成功とともに、なんとか、早期に景気の底打ち、回復を願いたいものであるが、・・・・・。

米国ビッグスリー向け融資、英国のジャガー支援検討、スウェーデンのボルボ支援検討、フランスの自動車系補助金政策、
ドイツ・台湾の半導体資金支援検討・・・

自国産業保護の動き、WTOからみれば、協定違反との話もでているようだし。

どうなることやら

まずは、オバマ政権と、ビッグスリーの動きに注目したい。