「図は非常に大事だと思う。
学問とはモデル形成。モデルとは図。
いい図ができたということは、新しい思想ができたのと同じ。」・・・梅棹忠夫
上記は、知的生産の技術の著者梅棹氏に、久恒氏が「私の図をどう評価しますか」と聞いた時の答えだそうだ。
久恒流の「図解」は、仕事現場の問題解決法からの発展でできてきたとのこと。
知的生産については、文章で経験を積み上げられてきた久恒氏は、図解と文章との関係に混乱があるかもということで、梅棹氏に、上述の質問をしたらしい。
結果は、「図解=仕事現場の問題解決」は、モデル形成であり、新しい思想生産と同じということか。
久恒啓一氏によれば、
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図解には、まず、対象を三つに分けることが重要。
あらゆることを「理解」「疑問」「反論」の三つに分けると解ける。
理解できたこと、疑問な点、そして、意見の違う点を分ける。。。
項目を並べ、矢印がつながらない点が疑問点。矢印を逆にすべきと思えばそれは反論。
図解は概略をつかむのに効果的。
例外は無視して書く。細かく描いてしまうのではなく、例外は、例の外なんだから、大枠がわかった後の問題。第二段階と割り切る。例外や図から排除した部分を気にしないこと。
キーワードの組み合わせが図解。言葉を少なくするので、いい言葉を選ぶようになり、選んだ言葉を磨く習慣が付く。図解は、目で見る一種の詩、あるいは、漢詩と同じ。・・・・言葉に敏感になること。
図解は、パソコンでも簡単にきれいに早くできるようになったが、本当は手描きがよい。
手描きは、手を動かすことで、頭が働くから。
色はあまり使うな。。。色を使うと論理が負けてしまう。ごまかせてしまう。
図は論理図。言い換えれば、論理のあるものは図にできる。論理のおかしいものは図にできない。できにくい。
その他メモ
・図解は、鳥の目で対象を見ること?(地図の例から)
・自分の足下を掘れ。それを繰返していくうちに、何とかなる。
・理解、企画、伝達・・・認識・思考・表現・・・・理解・疑問・反論
・思い付く言葉を書く。もうひとつ言葉を書き、それらの関係性を線で表す。あとから見落したこ鵜も区を加えたりしていくうちに体系ができていく。
・考えたことを表現するのは間違い。表現しようとするから考える。締め切りがあるから、文章がまとまる?
・たくさん覚えれば表現できる・・・・学校教育
・何度も表現できる機会をもった人は、深く考えるようになる。講演依頼がくるから何をしゃべるかと考える。・・・現場
参考・・・久恒啓一氏の
・図解WEB・・・ http://www.hisatune.net/index.html
・ブログ「今日も生涯の一日なり」・・・ http://plaza.rakuten.co.jp/hisatune
・著作・・・「コミュニケーションのための図解の技術」
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