金曜日, 4月 06, 2007

光トポグラフィ 脳とのインタフェース

とある雑誌情報(2007.1)によれば、なんと、2030年には、

・一般常識と個人の経験を蓄積し、記憶を拡張する「外部脳」
・人間の生体情報、表情、視線などから「意図」を理解する技術
・人間の記憶を電気的にコンピューターで読み取る技術
・脳波を利用した念力インターフェース

が実現するらしい。

人間の記憶を電気的に読み取るなどは、フィルターが必須のような気もするし、
人間同士が、この記憶を交換できるようになるなんてことになってくると、
記憶を交換する相手も、選びたくなる。

あまり、難しいことを言う人とは、交換したくないでしょう。
なぜなら、そんなものを交換したら、こちらの頭は、とても痛いような気がするから。

しかし、時には、そういったものは、とても便利なので、是非やってみたいという人もいるから、世の中は面白い。



ところで、現実的な話として、タイトルの「光トポグラフィ」は、現実に、このようなことを一部実現している。

東池袋にある、ナムコ・ナンジャタウンにおいて、2006年7月から、リアルエイジ測定アトラクションというものが、加わったとのこと。

これは、九つのミニゲームをプレーし、運動、身体、頭脳の活性度を測定して結果に応じて、最後にご褒美がもらえるものらしい。

その中に、脳の活動度を測る「前頭葉のほこら」というパートがあり、ここで、「光トポグラフィ」が使われているとのことである。

バンドを巻きつけるとか、ヘッドキャップをかぶる程度の簡易性。
頭部に近赤外光を照射し、その反射光によって、脳内の血流の活性・不活性を測定できるという技術らしい。
(なんでも、ヘモグロビンが近赤外光を吸収する特性を利用し、メモグロビンの増減、すなわち、脳内血流の活性・不活性をリアルタイムに画像化でき、これで、大脳皮質の動きを探れるという仕組みらしい。)

「前頭葉のほこら」では、頭にバンドを巻きつけ、頭の中で歌を歌ったりすることで、脳の活動度を測定できる。自らの脳の活性度画面と向き合いつつ、歌を歌えるという、不思議なアトラクション。


しかし、「光トポグラフィ」は、これにとどまらず、

運動機能が失われてしまった人(ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者?)向けの意思伝達装置(YES/NO判別)として、「心語り」という名称で、2005年に実用化されているそうだ。

さらには、2006年には、ブレーン・マシン・インタフェースの原理実験に成功。
脳内で、暗算や暗誦を行ってもらい、前頭葉における血流量を測定し、その信号を利用することで、模型の駆動、停止を実現したとのこと。運動機能は一切使わず、脳内の活動の差によってのみコントロールできるところが、素晴らしい。

まずは、0か1か、YESかNOかなどの二値の選択などについては、すでに実現度は高いわけで、将来は、さらに複雑な、インターフェースへと発展しうる可能性も秘めているのではないだろうか。


memo
念力インターフェースなりということで、脳波コントローラー、念力マウスなんてのもすでに出現?!

ゲームメーカー用 米エモティフ・システムズ社、脳波ゲームコントローラーを開発
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200703081902

念力マウス Mind Drive
http://www.other90.com/
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/mono/minddrv.html

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