土曜日, 3月 31, 2007

ボストグーグルたち?! VS Google

ポストグーグルたちに関するメモ

No.1
チームラボの sagool 
 日本人の主観、興味で人気度をはかる検索サイト? 例 ドラエモン

普通にグーグルすると、ドラエモン関連が、他サイトからの参照度などから順番に、ひっかかるが、
Sagoolでは、ドラエモン最終章関連が、上位に検索されるらしい。
すなわち、最後の漫画が一番面白いということで、日本での価値観上位が反映されるということか。

No.2
C2cubeの BuzzTunes バズチューンズ 
 全国71のブログサービスな個人自らが持つブログの合計約375万のプログの内容について、
 常時自動巡回して情報を収集、解析し、キーワードに対してそのブログがポジティブかネガティブ
 なのかを数値化しているらしい。

たとえば、MS(マイクロソフト)といれると、MSについて論じるブログをポジティブ・ネガティブ
順に表示し、口コミ好感度も表示できる。
知りたいのは、評判であることが多いという観点からは有効そうである。 

これを応用し、キーワード連動型広告に適用すれば、
キーワードが沢山あっても、酷評しているブログに広告を掲載するのは、イメージダウンになるから、
ポジティブなもの、口コミ好感度がよいものに、絞って連動形広告を出せばよい。

自分のブログとの相性度判断、たとえば、友人にするなら、討論するなら、相談するなら誰のブログがいいかを判断できるみたいであるが、私はまだためしていない。

No.3
kizasi.jp

ブログで語られている膨大なコトバを収集、分析し、今、何が、どんな傾向で語られているかを、目に見えるようにしたものらしい。

直近一定期間に、あるコトバが急に語られ始めたとき、その度合を示す数値が「kizasi度」で、この数値が高いほど、「kizasi語ランキング」の上位にランキングされる。

ブログで語られているコトバの中から収集された、ひとかたまりの意味のあるコトバ、これが、「kizasi語」、また、kizasi語と同じ文脈の中で語られるコトバが「関連語」で、時間軸とともに、各種の見方が可能となるようだ。

盛り上がり度とかもり下がり度とか。。。

--


いずれも、Google流の順番、上位度に対して、
さらに、複雑だが、より、意味がある数値化、順番性を導入し、
各種分析可能性、実質的応用可能性を拡大しているように感じられる。

Googleがどのように応戦していくのか、興味深い。
そして、
ポストグーグルたちにも、どんどん頑張ってもらいたいものだ。

企業と顧客とサービスの関係 by コトラー

--
各社は、顧客がどのような結果を求めているかを明確にしなければならない。
消費者が求めているのは、健康な歯であって、歯磨き粉ではない。
娯楽であって、CDではない。
清潔な衣料であって、洗濯用洗剤ではない。
コミュニケーションそのものであって、通信機器ではない。
このため、自動車メーカーが製品を売るためには、自動車ローン、保険、リース、修理サービスなどをパッケージ化するべきである。
銀行は、ただローンを勧めるだけではなく、各ライフステージに合わせて財テク・貯蓄といったサービスを提供するべきである。
--

by P.コトラー D.C.ジェイン S.マイアシンシー 恩蔵直人解説、有賀祐子訳
 「コトラー 新・マーケティング原論」

コトラーは、今日、マーケティング学会の第一人者といわれ、近年は、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院の教授。。。

マーケティング思考 by レビット

--
レブロンを名だたる巨大企業に育て上げた天才的経営者、チャールズ・レブソンはこう言った。
「工場では化粧品をつくる。店舗では希望を売る」
なるほど、女性は化粧品を使う。
だから、女性は化粧品を買うのではない。
希望を買っているのである。
レブソンは人間の衝動を正しく理解して、その上にあの金字塔を建てたのである。
すべての性的衝動のなかで、美しくありたいと願う心は最も貴重なものだろうということを、レブソン知っている。

「希望」は化粧品の付加物・・・顧客を満足させるベネフィットについての特別な約束なのである。
これが化粧品に特別の魅力を付加している。
レブロンが消費者に提供しているのは、化粧品というモノそのものではなく、自分ならではの美しさをつくり、自分の力を出しきったという満足感を与え、異性に対する魅力をつくり出してあげますという特別の約束なのだ。
大切なのは、レブロンがコンパクトの中に納めた物質ではなく、贅を尽くした容器や幻想を誘う広告によって観客の心の底に焼きつけた観念なのである。
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by T.レビット 土岐/DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部訳
 「レビットのマーケティング思考法」ダイヤモンド社

セオドア・レビットは、かつて、ハーバード・ビジネススクール教授のかたわら、「ハーバード・ビジネスレビュー」誌の編集長も務めた世界的に有名なマーケティング学者で、近年は、ハーバード・ビジネススクールの名誉教授。。。


レブロンは、「化粧品メーカー」というよりは、「美しさ提供業」。
この定義となれば、
レブロンは、化粧品のみでなく、化粧法、アクセサリー、アパレル、さらには、
より異性にアピールし、より魅力的に見えるための、化粧品とアクセサリー、衣服とのコーディネート法などへと、事業を拡大していけるわけである。

企業の目的と使命 by ドラッカー

--
 企業の目的と使命を定義するとき、出発点はひとつしかない。顧客である。
顧客によって事業は定義される。事業は、社名や定款や設立趣意書によってではなく、
顧客が財やサービスを購入することにより満足させようとする欲求によって定義される。
顧客を満足させることが、企業の使命であり目的である。
したがって、「我々の事業は何か」との問いは、企業を外部、すなわち顧客と市場
の観点から見て、初めて答えることができる。
--

by P.F.ドラッカー 上田惇生編訳 「マネジメント(エッセンシャル版)」ダイヤモンド社

再掲であるが、再度、この言葉をかみしめておきたい。

自らの事業は何か、何であるべきかを定義することは重要であるが、それを定義することはなかなか難しい。
それは、往々にして、自社がどんな「もの」を生産・販売しているかという企業内部の観点から考えてしまうから。
顧客にそれらの「もの」を通してどのようなベネフィットを提供し、いかなる満足をもたらしているかという企業外部の観点、顧客と市場の観点から、事業の定義をおこうなうべき。。。
そして、この定義がきちんと規定されているかどうかが企業の盛衰の分かれ目なのであり、
それゆえ、具体手的な事業活動を行うことに先立って、顧客の観点から見た的確な定義が必要なのである。。。

木曜日, 3月 29, 2007

フリーメールの容量拡大戦争?!

とうとう、米Yahooが、無料提供しているウェブメールのストレージ容量を5月から無制限にすると発表したらしい。
容量を無制限とするのはYahooが初めてであろう。
となると、今後、競合他社もこの動きに追随する可能性が高くなってくるのではないか。

使う側にとってはありがたい話である。


Yahooは現在、無料版の電子メールサービスで1Gバイト、(有料版で2Gバイト)の容量
Googleが無料提供するGmailの容量は2.5Gバイト、
同じく無料で提供されるWindows Live Hotmailは容量が2Gバイトとのことである。
Livedoorメールも、たしか、2GBクラスだったかと思う。

2004年にGoogleが容量1GバイトのGmailサービスを提供開始したことで、ウェブメールサービスの容量拡大の戦争は本格化したといわれる。
Yahooは当初4Mバイトであったのを、2004年後半には250Mバイトに拡大。その後、2005年に容量1Gバイトにまで拡大している。

Yahoo Mailは2億5000万人のユーザーを擁し、世界最大のメールサービスプロバイダとも言われるが、
容量無制限のサービスを五月あたりから提供開始し、その後1カ月以内に日本と中国を除くすべての利用者をカバーしたいとしているとのこと。

何故、日本と中国には、拡張がないのか。
ひときわうるさいお客なのだろうか。それとも、中国の人口がネックか???

引き続き、日中につても、ストレージ拡張計画を是非実現させてもらいたいものだ。


しかし、メール容量が大きくなると、メールを捨てるとか廃棄・整理するよりも、いかに、必要なメールを探しうるかという動き・アクションパターンにシフトしそうな予感。

そのうち、メールでもファイルでもすべて保存しておき、必要なときに、随時、探し出せればよいということにしたい。。。

どう考えても、グーグル的発想ですね。笑

顧客があってのビジネス

「企業の使命と目的を定義するとき、出発点はひとつしかない。顧客である。
顧客を満足させることが、企業の使命であり目的である。
したがって、我々の事業は何かとの問いは、企業を外部、すなわち顧客と市場
の観点から見て、初めて答えることができる。」 by ドラッカー


但し、すべての会社や人々をお客様とすることはできないのだから、失礼ながら
お客様を分類・選択させていただき、
最適な「顧客群」なるものを設定することが必要となろう。

自らの体力や強みから見て、目標とすべきお客様の数とその内容(顧客群)につ
いてポリシーをもっていなくてはならない。

自分に合う顧客、合わない顧客もいる。
だから、自分たちと相性のよい顧客を選択する必要もあるということですね。きっと。

さらには、顧客群を作り出すというやり方もありましょうね。
これについては、また、別途の機会に。

水曜日, 3月 28, 2007

木星の質量の8倍もある巨大な惑星を発見

国立天文台と、神戸大、東海大、東京工大らの研究チームは27日、おうし座の方角に、木星の質量の8倍もある巨大な惑星を発見したと発表したそうだ。

散開星団で初めての太陽系外惑星。
太陽以外の恒星を回る惑星(系外惑星)は、これまで200個以上見つかっているが、その中でも最大級らしい。
日本の研究機関が確認した系外惑星では3個目。

研究チームは、岡山県にある岡山天体物理観測所の直径188センチの望遠鏡で地球から149光年離れたおうし座の星団にある巨星「イプシロン」を観測し、3年間の観測で、イプシロンが、約595日間の周期でわずかにふらついていることがわかった。
このふらつきは、中心星から約2天文単位の距離を木星の約8倍という非常に大きな質量をもつ巨大惑星が回っていて、この惑星の引力を受けているためと考えられるにいたった。

なお、
「イプシロン」は、太陽の約3倍の質量をもち、進化によって太陽の約14倍の大きさに膨らんでいる巨星。
今回活躍した望遠鏡は、国立天文台岡山天体物理観測所岡山天体物理観測所188cm反射望遠鏡の高分散分光器HIDES(ハイデス)。

今回の発見により、太陽の約3倍の重さをもつ恒星では、約6億歳という若さで巨大惑星が存在することが明確に示されたことになるそうです。(太陽は約46億歳)
また、このように、年齢、質量が精度よく決定された恒星で惑星が見つかったのは初めてのことだそうです。

また、大きく惑星の秘密が解き明かされていくようですね。

トイレが混む理由?

トイレが混み合うオフィスは、要注意であるらしい。

男性トイレ内の扉付きトイレが、すべて塞がっていると異様に感じたりもする。

この頃、トイレ内では、携帯を取り出し、インターネットをしている人が多いらしい。

ひとつには、株の取り引き。

某雑誌には、トイレーダーとか、なにやら、造語らしきキーワードで象徴的に語られていた。

携帯需要が伸び、活用されることはよいと思うが、トイレ内での活用は、困る。

本来の用を足せないし、仕事にも影響あるだろうし。。。

この頃は、歩きながら、携帯で、打ち込みをやっている人もいるようだ。もしかするとゲームの続きかもしれないが。

駅などでは、ぶつかる人が増えて困る。


ものごとは、ほどぼとにしないと、結局は、禁止令がはびこることになってしまう。

いつでも、どこでもという意味では、携帯は、便利このうえないものであるが、
毎日における余裕という意味では、なにやら、ぎくしゃく感が、増えつつあるような気がするのは私だけだろうか?

デジャヴとジャメヴ

「デジャヴ」という映画がはやっているようだ。
「デジャヴ」は、「既視感」。
既視感とは、実際は一度も体験したことがないのに、既にどこかで体験したことがあるように感じること。

この逆が「ジャメヴ」
「未視感」・・・ 過去に体験したことのある出来事を、まるで初めてのように感じてしまうこと。

誰にでも経験はあるのではないだろうか。

私の場合、ある回転遊具から落ちて、気を失いかけた後、ジャメヴを感じたことがあるような気がする。

でジャヴは、色々な地方都市に出張にいったとき、ある街角を見たことがあるように感じたりする。
神社やお寺でもありますね。

恋の始まりは デジャヴからという説もあるようだ。
初めて会うのに以前からずっと知っていたように感じながら コミュニケートしていくと、それは恋に。。。。

そして、それが恋となりさらに続いていくと
今までこんなに沢山の時間、話をし、ずっとつながってきたのに なんだかあなたに逢うのは初めてのような気がする。。。。

そう、予感はデジャヴに始まり、ジャメヴによって、定着するのかもしれない。

恋はそれでよいのかもしれないが、
結婚となると、盲目ではまずいらしい。よく、両目をあけて、相手を見なければならないらしい。

日曜日, 3月 25, 2007

ワークアウト

ワークアウト work-out

 かつてGE(ゼネラル・エレクトリック)の会長兼CEO(当時)であったジャック・ウェルチ(John F. Welch, Jr.)氏が1988年に提起した概念・ 業務改善プログラムであり、できる限り現場に近いところへ問題解決と業務改善をエンパワーメント(権限委譲)し、迅速かつ集中的に意思決定するためのプロセスのことを指す。
 GEでは、1980年代後半から全社規模で導入・実施を進め、1990年代に入ってこのワークアウトが日常化し、1992年にはチェンジ・アクセレレーション・プロセス(CAP)へと発展し、全社的な業務変革に取り組むための体系へと進化した。

 自由な雰囲気が全社に行きわたらない官僚的社風に不満をもったのジャック・ウェルチが、ニューイングランドの伝統的なタウンミーティングに習ってざっくばらんに話し合われた改善策を、具体的な行動・実践に結び付けるよう制度化したもの。


ワークアウトの実際
 一般的なワークアウトは、社内のさまざまな階層から40〜100人ほどの従業員が集まって、2〜3日にわたって行われる。
 ある課題について豊富な経験と知識を持つメンバーが集まってチームをつくり、様々な方向に課題を展開しながら、課題解決のための行動計画を作成する。
 さらに、このチームは自らの行動計画の実行に加え、計画が実行されたかを確認するためのフォローアップを実施する。

e.g.)
 最初に、マネージャが大まかに事業内容を説明し、その部門が抱える課題や目標を呈示する。
 それが終わるとマネージャは退席し、話し合いには参加しない。

 参加者はいくつかのグループに分かれ、ファシリテーターと呼ばれる進行役(外部のコンサルタントやビジネススクールの教授など)の助言を受けながら、提起された課題について議論を行う。

 一定の解決策が出たら、マネージャを呼んでその説明を行う。
 参加者がまとめた提案を聞いたマネージャは、その場で採用するか、却下するかを即答しなければならない。その場で結論を出せない場合も、決断を下すべき期限を設定する。
 提案が承認されたら、“オーナー”と呼ばれる実行リーダー(通常は提案者などの改革に積極的な社員)に権限が委譲され、実現に向けて具体的な活動が行われる。

==

 官僚的社風というか、マネジメント階層のどこかで葬り去られていた「現場の声」が良ければ即座に実行されるようになり、現場で会社を支える従業員に積極的な発言と事業への主体的な参画を促すことにつながった。

 QC活動に似ているが、QCは基本的に職場内グループであり、マネージャも参加しないことが多い。ワークアウトはバウンダリレスな営みであって所属や役職にとらわれない点が異なる

 ワークアウトの語源は「文字どおり、不必要な仕事を取り除くという意味だ」とされるが、ウェルチが大規模な人員整理(ピープルアウト)を実施した後、「仕事の整理はいつになるのか?」と皮肉られたことに由来とする説もある。


--memo--
ファシリテーターとは、
 ファシリテーションを行う人。進行役、促進役、推進役、引き出し役、調整役、介助役、世話人などと訳される。 チームや集団(会議などの一時的な集団を含む)において、中立的な立場からその集団の活動プロセスを管理し、成果が最大となるように支援する人をいう。
 教育においては参加型学習(ワークショップ)の進行役を指す場合が多く、学習者が持つ知恵や知識、情報などを出し合い、共有する“学びの場”を促進する役割の意味で使われる。
 また、社会活動・地域住民活動などにおいては、参加者を結集して意見を引き出し、提案をまとめ上げる役割の人をいう。

リース業界の動向・・・とある宣伝から

以下、GEキャ○タルリーシング(株)という会社の広告からである。
これらから、リース業界の動きの片鱗がわかるかもしれない。

リース会計基準変更の動き
・国際基準に合わせる方向での変更が検討されている。
・ファイナンスリースは、オフバランス処理が不可に。

金利高の傾向
・今後とも進展方向

機械設備の減価償却期間が短縮される動き
・他国と比べて長い減価(原価)償却期間が、短縮される方向に。
・企業の税負担を軽くし、新たな設備投資を促すための方策
・リース需要減退が懸念される

大手銀行系リース会社再編の動き
・合併により2007年には業界1/2位を争う二大リース会社が誕生?

会計の国際基準においても、オペレーティングリースについてはオフバランス処理が認められている。
このスキームを活用した独自のFMV(Fair Market Value)レンタルというサービスがある。
FMVとは、公正市場価格。その他、柔軟な契約期間設定ができレンタル料が割安などのメリットがあるとのことで、上記のファイナンスリース動向などへの対応上も、各種サービスを用意しているようだ。


==
この会社における、顧客との信頼関係を築く4ステップは、おおむね以下の概要であるそうだ。

NO.1
 顧客と知り合い、取引を開始する。

NO.2
 ACFC(At the Customer, For the Customer)のセミナーに参加する
 ことなどで、GEの文化を体験していただく。
 ACFCとは、シックスシグマやワークアウト、人材開発の仕組みなど、
 GEの経営手法を紹介するサービス

NO.3
 顧客視点で業務改善策を提案。顧客の成長を支援する。

NO.4
 顧客との長期的信頼関係を築く。時間をかけてステップアップしていく。


P.S.
なお、私は、GEキャ○タルリーシング(株)という会社の宣伝パースンではないことをお断りしておく。
要は、ひとつの情報としてとらえるべきということか。。

土曜日, 3月 17, 2007

マーケティングに必要な技能?

従来のマーケティングミックス4Pに関するものに加えて、

ブランド構築、CRM、データマイニング、経験マーケティングなどの技能が必要らしい。


--memo--

経験マーケティング

企業が顧客に対して好ましい経験を提供するために行うマーケティング

例えば、スタバの例では、店内でゆっくりくつろげるような店作りを心がけている。これは、顧客に、コーヒーを通して喧騒から離れ、豊かな時空をしばし経験してもらおうとの意図があるようです。



メタマーケット

顧客に対して、製品の購入から、その利用に関わる活動の一切を手助けする製品とそのサービスの集合体
米国エドマンズ・ドットコムの例がある。新車・中古車、ディーラーの検索、ローンや保険手続きも実施できる。

営業とマーケティングの違いとは何か

「企業の本質的な機能は、マーケティングと革新である。」 by P.F. ドラッカー

ところで、マーケティングの定義はわかるものの、営業とは何が違うのか。ここにまとめておきたい。


営業(セールス)とマーケティングの違いは、一般的には、以下のように説明されることが多い。

マーケティングは「売れる仕組みをつくる」ことであり、営業(セールス)は「売る」ことである。


その意味で、「売れる仕組み」を使って、実際に「売る」=営業機能を担当する営業パースンは、マーケティングにおいてもとても重要な役割を果たしうる。
また、「売る」という機能以外にも、実際に顧客接点をもつ営業パースンは、顧客の生の声に触れられるという点で、他のマーケティング・リサーチ以上の効果を発揮することもできる。

マーケティングの視点で考えるなら、営業パースンを単に「売る=数字を上げる」為だけに活用するのではなく、「顧客を管理=維持する」ために活用する必要が今後ますます増えるにちがいない。



諸説
--
営業部とマーケティング部は、まるで水と油のようで仲が悪いのは何故なのか。

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「砂漠でも砂を売ってくるのがセールス、砂漠だから水を売るのがマーケティングだ。」

--
一般的に、「マーケティング」という言葉を聞くと、「=広告」をイメージするのではないか。

「マーケティング」とは、広告などを使って見込み客をあなたのホームページや営業窓口につれてくること。

営業とは、マーケティング活動でつれてきた見込客を成約していくこと。

つまり、

■集客=マーケティング
■成約=営業

1)マーケティングで、見込客を集客
 ⇒ 2)営業で、集めた見込客を成約

「新規開拓」とは、1)営業と2)マーケティング(集客)の2つを差すということである。

商品やサービスを販売する営業活動の前に、沢山の見込み客をマーケティングで集客することが大切。

--
●営業=日常業務思考
 「売り込む方法」をひたすら追求 日常的な販売活動に焦点が当てられる

●マーケティング=戦略思考「売れる仕組みづくり」
 顧客のニーズを分析し、明日のための戦略を練ることに主眼を置く

--

顧客ニーズの捉え方

については、各種論があるようだ。


現代経営の父、ドラッカー

・・・ニーズの基本思想・・・顧客のことは、顧客にしかわからない。

顧客に目をやり、耳を傾けることで、顧客が期待しているものや価値を見出しているものを知ることができる。


--
マーケティングの父、コトラー

・・・ニーズは階層化される・・・・マーケティングの立場から階層化し、より具体化した

・明言化されたニーズ
・・・顧客が口に出して言っているニーズ
・・・顧客は、安いものを望んでいると語った

・真のニーズ
・・・顧客が実際に望んでいること
・・・顧客は購入費より維持費の安いものを望んでいる

・明言されないニーズ
・・・顧客が期待しているニーズ
・・・顧客はディーラーからの良いサービスを期待している

・喜びのニーズ
・・・顧客が望んでいるサプライズ
・・・顧客はディーラーが、おまけのプレゼントをつけてくれることを望んでいる

・隠れたニーズ
・・・顧客が期待する周りの反応
・・・顧客は友人に賢い買い物をしたと思われたい

マーケティング・マイオピア

マーケティング・マイオピアとは何か?

「近視眼的マーケティング」ということらしい。

マイオピアとは、近視眼という意味。企業がマーケティング戦略をたてるにあたって、顧客の真意を把握するとなく、企業側の一方的な思い込みに基づいて事業を定義することで生じるマイナスのこと。

例えばビール会社が、顧客の真の欲求が安くておいしい飲み物にあるのに、本物のビールの製造のみにこだわっているとしたら、衰退するかもしれません。

1960年刊行のHBRで、セオドア・レビット教授が用いた言葉。
それまでの欧米企業で支配的な考えであったモノづくり絶対主義をやめて顧客満足追求を目的とするマーケティングを中心に企業は活動すべきであるという主張。
この主張は、マーケティング史上、コペルニクス的転回となり、圧倒的勢いで人気を博した。
しかし、実際に企業が製造からマーケティングへ企業活動へとシフトをはじめたのは、20年後、すなわち、1980年代に入ってからだった。

この主張は今なお、現代のビジネスに大きく影響を与えており、現代の顧客志向マーケティングを40年以上先取りしたものと言える。

マーケティングとは

マーケティングの定義

・・・AMA(アメリカ・マーケティング協会)による定義・・・

マーケティングは、組織的な活動であり、顧客に対し、価値を創造し、価値についてコミュニケーションを行い、価値を届けるための一連のプロセスであり、さらにまた組織及び組織のステークホルダーに恩恵をもたらす方法で、顧客関係を管理するための一連のプロセス。


・・・コトラーの定義・・・

マーケティングは、個人やグループが価値物(製品やサービスなどを含む)を創造し、提供し、それを他者と自由に交換することで、ニーズやウォンツを満足させる社会的、管理的プロセスのこと。

(単に、製品やサービスを交換するというよりは、価値を交換するというもの。)



コトラーは、マーケティングを会社経営的なものから、社会活動プロセスを含むものとして拡張したようだ。



参考・・・デ・マーケティング(demarketing)

現時点での企業の供給能力と顧客の需要の統制をとろうとするマーケティング手法。
製品の価格を上げたり、販売制限を行うなど、需要を抑えるために4Pをコントロールすること。



参考・・・4P
4Pとは、マーケティング・ミックスのために用いられるマーケティング・ツールを大きく4つに分けたもの。
製品(Product)、
価格(Price)、
流通(Place)、
プロモーション(Promotion)
の4つ。
標的市場から自社が望む反応を引き出すために、マーケターはこれらのツールを効果的に組合せる必要があり、また、ブランディングを考慮した場合、単に数字的な効果の最大化を狙ったマーケティング・ミックスを考えるだけでなく、ブランドの一貫性を損なわない形で組合せを考えなくてはならない。

TOWS分析 VS SWOT分析

SWOT分析とは、一般的に、

企業の
強み(Strength)、
弱み(Weakness)、
機会(Opportunity)、
脅威(Threat)

に渡る全体的な評価のことですね。

しかし、コトラーは、
「SWOT分析は、TOWS分析と呼ぶべきである」
といっているらしい。

--
SWOT分析は
外部環境分析(機会/脅威の分析)

内部環境分析(強み/弱みの分析)
に区分することができる。

外部環境分析とは、
企業あるいは事業単位が自らの利益をあげる能力に影響を与える
マクロ環境要因(経済、技術、政治、法規制、社会、文化)

ミクロ環境要因(顧客、競合他社、流通業者、供給業者)
の変化を観察し、関連する機会と脅威を見極めること。

また、内部環境分析とは、
魅力的な機会において成功するコンピタンスが自社の内部にあるかどうかを
強み、弱みとして評価すること。


--
コトラーの言い分によると、

S、W、O、Tの順番だと、外部環境検討が後回しになってしまう。

まずは、外部環境、脅威TとO機会を先に検討、

そして、内部環境、W弱みとS強みを検討するほうがよい。

内部環境を先に基点としてから、外部環境を分析すると、
どうしても、外部環境が内部環境視点によって、限定されてしまうなどの問題を回避することもその理由のようだ。

金曜日, 3月 16, 2007

クリエイティブオフィスに関するメモ

クリエイティブオフィス

・フリーアドレスは、1995年頃から広まる。

・話し声や笑い声が絶えない職場は生産性が高い?

・IT化を進めれば進めるほど、人と人とのコミュニケーションが密になる。

・雑談の中からアイデアが噴出し、組織温暖的なプロジェクトが自然と生まれる職場。

・ツールは整ってきている
 -入退出システムによる個人在籍確認またはコラボラ系ツール
 -IP電話・携帯電話併用
 -カメラによる社内の情景共有
 -個人ホームページ公開 自己紹介、経歴、趣味、書庫
 -資料オンライン上格納
 -画像転送システムの活用
 -携帯電話で写真を撮ると、自動的にオンライン上でアップされる
  (顧客先の状況などをオンタイムに相手に伝えることができる)



前提条件
・個人に創造性があること
・変化を肯定的に受け入れられること
・柔軟な思考
・自立的・能動的な仕事のスタイル
・権限委譲の習慣


但し、
・その人のスキルのかなりの部分がオープンになってしまう
・仕事のできない人の横には誰もすわらないことも


目指すもの
・クリエイティブオフィス・・・情報と人の知の共有・創出の場
・知恵をビジネスに変えていくための場つくり
  -ピラミッド型組織からアメーバ型組織へ
  -ネットワーク組織への本格的転換を迫る、非常に画期的な環境
  -縦横柔軟にヒューマンコミュニケーションが活性化し、積極的に知が交流する
  -知識創造の有効なモデル環境のひとつ


ツールは揃ってきた。自分のオフィスにおいても、いくつかを除けば整いつつある。

できないということは、何かが足りない。
目標としていない・・・
いや、前提条件が足りない。

これらのことは、昔から、叫ばれ、そして、そうもう10年以上も時を経ているのだから、できてもよいと思う。

しかし、相変わらず、紙の山に埋もれ、また、電子的にも、色々な変換作業がつきまとう。
忙しくなる一方である。

心の余裕、考える余裕、創造する余裕を大切にしつつ、
むだな時間は、スマートに削っていきたいものである。



P.S.
好きな音楽たち
・ビル・エヴァンスのCDs
・ビル・エヴァンスの楽譜たち

水曜日, 3月 14, 2007

大多数の意見が正しいとき?!

大多数の意見が、おおむね正しい場合とそうでない場合があることについては、私も気づいていた。
そして、とある雑誌に、興味深い内容が掲載されていたので、そのサマリーならびに自分のコメントを
含めて、ここに紹介しておきたい。

--
専門家の意見より多数の意見が正しいことが往々にしてある。

・この製品は売れるか
・この新人は入社したらどの程度成果をあげられるか

といった問いかけに対する最も賢い答えの導き方は、専門家に聞くよりも、大勢の人間に意見を聞いて、多数派の意見を採用することである。

しかし、「みんなの意見」は案外正しいらしいのは何故か?

大きな集団は、あちらこちらに散在する大量の知恵を集積できるので、大勢が色々意見をいえば、おおむね専門家より優れた判断に至るとのことらしい。

集団によるこの平均的な判断は、時としてとてもとても正確なのである。

しかし、時に、この大多数の意見は外れることもある。
みんなの意見に従うと間違えることもある。
また、大多数の意見が、正確な場合と、そうでない場合がなぜあるのか。
どのような場合に正確で、どのような場合には不正確なのか。

三人寄れば文殊の知恵、いや、大多数の意見が正解にならないときとはどんなときなのか。


--
さて、ここに、「コンドルセの陪審定理」というものが存在するらしい。

フランスの数学者で社会学者でもある、コンドルセは、18世紀に、「コンドルセの陪審定理」と呼ばれる命題の中で単純な結果を示した。

ある二者択一の問題に答えを出す場合、その集団の過半数が正しい答えを選ぶ確率は、集団規模が大きくなるほどどんどん100%に近づく。
但し、前提条件として、
・過半数の判断が、勝利すること。即ち、多数決原理。
・個々人が正しい答えを選ぶ確率が50%超であること。
がなりたつこと。



昔の人々は、この定理を選択肢が三つ以上ある場合に拡大した。

この場合でも、個々が、正しい答えを選ぶ確率が50%を超えている場合、集団規模が十分に大きければ、多数の答えは、高い確率で正しいのである。

正答率は集団のほうが個人より高く、集団の規模が大きいほど高い。



だが、いつもそうであるとは限らない。大多数意見がいつも正しいとは限らない。


たとえば、集団内の比較的少数の人しか正確な情報にアクセスできないために、集団内の個々人が間違った答えを選んでしまう可能性が50%を超える場合は、その集団の過半数が正確な判断を下す確率は、集団の規模が大きくなるにつれて、逆にどんどんゼロに近づく。
だから、多くの人が、正確な情報を持っていない場合には、要注意!!!

組織の中に大量の分散情報がない場合には、組織メンバーの意見、大多数の意見に頼るのは賢明ではない。

自社内の予測には、社内の多数意見に頼るのもいいが、
競合他社の行動予測や製品完成時期の予測には、社内の意見を聞いてもあまり役にはたたないだろう。

集団がその問いについての正しい情報をほとんど持たず、そのため大方の個々のメンバーが判断を誤ると思われる場合には、彼らの大多数の判断を無視して、その道の専門家の意見を聞くのが最善の策になるだろう。
こういう場合には、デルファイ法が役に立つのである。

日曜日, 3月 11, 2007

IT時代、考える力が重要に

とある論文から

1. 情報共有で中間管理職の実力があからさまに
2. IT時代の中間管理職は「考える力」を求められる
3. 「書くこと」が「考える力」につながる

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IT時代には、情報共有が進み、上司も部下もその中では、個々の実力があからさまになってしまうらしい。

今までは、上司が部下に一対一で、指示した内容や、関係者だけが知らなかった情報がたくさんあった。
しかし、今後情報共有が進むと、多くの人の目にふれるようになってくる。

間違った判断をした場合、皆にわかってしまう。
発信された情報にたいして、返信する人間が限られてくれば、誰が情報を的確に処理し、うまく活用できるできるかが見えてくる。
中間管理職が、本来必要な決断力や判断力が欠落していることが、皆にわかってしまう。
意見を押し付けるだけ、指示が遅い、ない、仕事の優先順位がつけられない。。。
意図を理解してくれない。

上司、中間管理職の実力もみえみえになってしまい、把握力、考える力のないものは、淘汰されることになっていく。

コミュニケーション力、把握力や考える力、情報発信力を強くするには、
たとえば、
会議における発言力を鍛えたり、書く力をつけることが重要らしい。

電子メールやグループウェアでのコミュニケーションでは、伝えたいことを整理し、明確な文章にする必要がある。
ところが、文章中心にきちんとものごとを伝えていくには、高いスキルが必要である。
前もって、相手のことを考え、伝わる文章を書かなければならない。
これが、考える訓練にもなる。
文章を書く力、読む力は、情報を活用する力にもつながってくる。

今後は、従来型のチームワークにとどまらず、IT時代の良さを活かし、相互に刺激しあい、学習する組織に変化していくことがよいとされている。

その中でも、中間管理職の考える力をどうやって、育成するか、
これは、たくさんの情報を読み、整理して、書いていく、この繰り返しによって、強まるかもしれない。

しかし、この変化に対応できない面々には、異なる役割を与えていくことになろう。
ナレッジマネジメント形の学習する組織には、年齢や過去の功績よりも、情報を活用し考えられる人こそが、上位者としてふさわしい。

2007年問題として、今まで、見えないノウハウになっていた部分の継承を含め、これらの変化にどのように対応していくのか、

大きな課題であろう。

昭和20年代の頃の電力事情

H氏との会見録から

T電力に、入社当時には、コンピュータもなく、可視的な、目に見えるところでのコントロールしかできない状態であった。

水力が中心、水力を軸に、石炭火力をいかに使うかということが、電力会社の経営の命題。

現在の6000万kW出力にくらべれば、当時(昭和26年頃)は、180万kWくらい。
一戸に電灯がひとつ灯っている家庭がほとんどだったのではないだろうか。

工場のように大量に電気を使うところはあったが、商店街などでは、いかに少ない伝統で効果をあげるかという指導をした。

昭和35年には、火力発電料が水力を上回る。
復興とともに、日本産業が飛躍的発展・成長を遂げていくが、電力設備整備が、これにおいついていけるかどうか、発電所の建設が間に合うかどうかが肝。

電力需要が17パーセントも伸びた年もあった。

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昔の戦後、日本急成長の時期には、このようなことであったようだ。
昔は、一家に電球ひとつとは。
今では、いくつの電球がついているであろうか。

そういえば、インドでは、普通に、一日に、二、三回、停電がおこる。
ほとんどの貧しき家、しかも、不法にたてられた家家では、電気もきていないのであろう。
インフラ整備が、遅れているが、次第に国も力をいれだしてきているとの話を昨年聞いた。

日本は、すでに、電球の数では、豊な時代。
昔の生活水準にあともどりは、すでに困難とはいえ、

どのように、リサイクルで、省エネでやっていけるのか、
今度は、頭をひねりつつ、取り組んでいきたいものだ。

そうそう、昭和の20年の頃には、
「実際に電線に触って、電気が通っているかを確かめるという、訓練を通じて、身を以て、電気の危険性を知る」ということをやっていたそうだ。
現在は、すでに、何十もの安全策がほどこされているわけだが、
電気は、そのままでは、危険であることは、よく知っておくべきだろう。

昔から存在した「子供の科学」の付録に、科学カルタがついていて、H氏は、それを懐かしむ。
「濡れ手で伝統電灯、触ると危険」

火曜日, 3月 06, 2007

2031年までに登場する新技術

これまた、少々古い話であるが、先日、「2031年までに登場する新技術」が日経系の雑誌に掲載されていた。
御覧になった方も多いでありましょう。

しかし、驚いたその内容とは、
 
2025年頃までに、眼鏡なしで見られる家庭用立体テレビができるそうです。

翻訳機能つき携帯電話などもできそうです。(これで、外国語の勉強から解放される???)

そして、なんと、
2030年頃に、念力インターフェース、記憶を拡張する外部脳ができる?!!!

これは、まさしく、SF、あるいは、甲殻機動隊攻殻機動隊とかの世界かもしれません。

脳波を利用して,考えるだけでパソコンを操作できる「念力インターフェース」

一般常識と個人の経験を蓄積し記憶を拡張する「外部脳」

そして、当然ながら、「人間の記憶を電気的にコンピュータで読み取る技術」はセットものということであります。

脳波を拾って記録したり、分析したりは今もどんどん研究が進んでいるわけですが、明示的に思考したとおりに、インタフェースできるとなると、すごいことになりましょうね。

脳波センサー帽かなにかをかぶって立体マウスでも操作することになるのかもしれません。

人間があくまでも、操作側であればよいのですが、コンピューター側が、人間を操作するようになると、なかなかリスキーな世界が広がります。


アイザック・アシモフのロボット法三原則
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第1条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また何も手を下さずに人間が危害を受けるのを黙視していてはならない。
第2条 ロボットは人間の命令に従わなくてはならない。ただし第1条に反する命令はこの限りではない。
第3条 ロボットは自らの存在を守らなくてはならない。ただし、それは第1条、第2条に違反しない場合に限る。
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これを、コンピューターシステム側にも、持ち込む必要を感じます。

ロボットを含む、コンピューター・ネットワークシステム、これをRITCと書き直せば、以下となりましょう。
第1条 RITCは人間に危害を加えてはならない。また何も手を下さずに人間が危害を受けるのを黙視していてはならない。
第2条 RITCは人間の命令に従わなくてはならない。ただし第1条に反する命令はこの限りではない。
第3条 RITCは自らの存在を守らなくてはならない。ただし、それは第1条、第2条に違反しない場合に限る。

なお、RITCは、Tyees造語、Robot, Information Technology and Communication

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この雑誌においては、識者40名以上から意見を集約した結果、コンピューター・ネットワークシステムは、
「効率性や利便性だけを追い求めるのではなく,人間の心に安らぎや豊かさをもたらすシステム」をめざすべきとの論がでてきています。

昔の無駄があったが,余裕もあったシステムから、最近では、効率性・利便性を追求し、余裕のないシステムになりつつある。
近未来、2030年代には、「人間的な豊かさ」が再度求められるとの論には、共感を覚えます。

より高度でハイタッチな、人間的な豊かさを追求するとなると、この雑誌にも紹介されていることですが、
・安心安全を守る
・人間同士のコミュニケーションを円滑にする
・知的好奇心を刺激.
などが重要視されるようになるのでありましょう。


RITC三原則は、このようにして、さらに発展します。

第1条 RITCは人間に危害を加えてはならない。また何も手を下さずに人間が危害を受けるのを黙視していてはならない。
第2条 RITCは人間の命令に従わなくてはならない。ただし第1条に反する命令はこの限りではない。
第3条 RITCは自らの存在を守らなくてはならない。ただし、それは第1条、第2条に違反しない場合に限る。
第4条 RITCは人間の安心・安全を守らなくてはならない。ただし、それは、・・・・に限る。
第5条 RITCは人間同士のコミュニケーションを円滑にしなくてはならない。ただし、それは、・・・・に限る。
第6条 RITCは人間の知的好奇心を刺激しなくてはならない。ただし、それは、RITC-SR、コンプライアンスに違反しない場合に限る。
(RITCは、Tyees造語、Robot, Information Technology and Communication、
SRは、Social Responsibility)

第四条から六条は、このままでは、ルールとしては、複雑・高度すぎて具体的ではないが、電子頭脳並びにコミュニケーションネットワークをインテリジェントに管理するエージェント(ロボットかもしれないし、コンピューターかもしれない・・・)には、このようなルールを守ってもらう時代がくるかもしれない。



さて、さらに、この雑誌には、意味深い、以下のようなことが書いてある。

・・・地球における生物の歴史はおよそ40億年だが、多細胞生物が増えてきたのは,ここ10億年のこと。
・・・最初は、細胞1つ1つがバラバラに生きていたが、環境条件が悪くなって集り一生命体になった。
・・・この様にして多細胞生物が出来上がってきた・・・

・・・細胞も,我々も,更に会社も社会も「階層的オートポイエーティック・システム」である
・・・オートポイエーティックとは「自分で自分をつくる」という意味
  
・・・自分で自分を律しつつ,全体としてはある機能を実現している。これが,オートポイエーティック・システムのイメージ・・・

RobotもAgentも、アバターも、コンピューターも、コミュニケーションネットワークも、このように成長していくとなると、やはり、高度な守るべきルール、標準化されたルールというものが、必要になりましょうね。

未来は、明るいことを祈りたいものですが、それには、数々の課題を解決し、ルールを決めて、埋め込んでいく必要がありましょう。
それは、我々の義務でもあることになりましょう。