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企業の目的と使命を定義するとき、出発点はひとつしかない。顧客である。
顧客によって事業は定義される。事業は、社名や定款や設立趣意書によってではなく、
顧客が財やサービスを購入することにより満足させようとする欲求によって定義される。
顧客を満足させることが、企業の使命であり目的である。
したがって、「我々の事業は何か」との問いは、企業を外部、すなわち顧客と市場
の観点から見て、初めて答えることができる。
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by P.F.ドラッカー 上田惇生編訳 「マネジメント(エッセンシャル版)」ダイヤモンド社
再掲であるが、再度、この言葉をかみしめておきたい。
自らの事業は何か、何であるべきかを定義することは重要であるが、それを定義することはなかなか難しい。
それは、往々にして、自社がどんな「もの」を生産・販売しているかという企業内部の観点から考えてしまうから。
顧客にそれらの「もの」を通してどのようなベネフィットを提供し、いかなる満足をもたらしているかという企業外部の観点、顧客と市場の観点から、事業の定義をおこうなうべき。。。
そして、この定義がきちんと規定されているかどうかが企業の盛衰の分かれ目なのであり、
それゆえ、具体手的な事業活動を行うことに先立って、顧客の観点から見た的確な定義が必要なのである。。。
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