水曜日, 3月 14, 2007

大多数の意見が正しいとき?!

大多数の意見が、おおむね正しい場合とそうでない場合があることについては、私も気づいていた。
そして、とある雑誌に、興味深い内容が掲載されていたので、そのサマリーならびに自分のコメントを
含めて、ここに紹介しておきたい。

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専門家の意見より多数の意見が正しいことが往々にしてある。

・この製品は売れるか
・この新人は入社したらどの程度成果をあげられるか

といった問いかけに対する最も賢い答えの導き方は、専門家に聞くよりも、大勢の人間に意見を聞いて、多数派の意見を採用することである。

しかし、「みんなの意見」は案外正しいらしいのは何故か?

大きな集団は、あちらこちらに散在する大量の知恵を集積できるので、大勢が色々意見をいえば、おおむね専門家より優れた判断に至るとのことらしい。

集団によるこの平均的な判断は、時としてとてもとても正確なのである。

しかし、時に、この大多数の意見は外れることもある。
みんなの意見に従うと間違えることもある。
また、大多数の意見が、正確な場合と、そうでない場合がなぜあるのか。
どのような場合に正確で、どのような場合には不正確なのか。

三人寄れば文殊の知恵、いや、大多数の意見が正解にならないときとはどんなときなのか。


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さて、ここに、「コンドルセの陪審定理」というものが存在するらしい。

フランスの数学者で社会学者でもある、コンドルセは、18世紀に、「コンドルセの陪審定理」と呼ばれる命題の中で単純な結果を示した。

ある二者択一の問題に答えを出す場合、その集団の過半数が正しい答えを選ぶ確率は、集団規模が大きくなるほどどんどん100%に近づく。
但し、前提条件として、
・過半数の判断が、勝利すること。即ち、多数決原理。
・個々人が正しい答えを選ぶ確率が50%超であること。
がなりたつこと。



昔の人々は、この定理を選択肢が三つ以上ある場合に拡大した。

この場合でも、個々が、正しい答えを選ぶ確率が50%を超えている場合、集団規模が十分に大きければ、多数の答えは、高い確率で正しいのである。

正答率は集団のほうが個人より高く、集団の規模が大きいほど高い。



だが、いつもそうであるとは限らない。大多数意見がいつも正しいとは限らない。


たとえば、集団内の比較的少数の人しか正確な情報にアクセスできないために、集団内の個々人が間違った答えを選んでしまう可能性が50%を超える場合は、その集団の過半数が正確な判断を下す確率は、集団の規模が大きくなるにつれて、逆にどんどんゼロに近づく。
だから、多くの人が、正確な情報を持っていない場合には、要注意!!!

組織の中に大量の分散情報がない場合には、組織メンバーの意見、大多数の意見に頼るのは賢明ではない。

自社内の予測には、社内の多数意見に頼るのもいいが、
競合他社の行動予測や製品完成時期の予測には、社内の意見を聞いてもあまり役にはたたないだろう。

集団がその問いについての正しい情報をほとんど持たず、そのため大方の個々のメンバーが判断を誤ると思われる場合には、彼らの大多数の判断を無視して、その道の専門家の意見を聞くのが最善の策になるだろう。
こういう場合には、デルファイ法が役に立つのである。

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