マーケティング・マイオピアとは何か?
「近視眼的マーケティング」ということらしい。
マイオピアとは、近視眼という意味。企業がマーケティング戦略をたてるにあたって、顧客の真意を把握するとなく、企業側の一方的な思い込みに基づいて事業を定義することで生じるマイナスのこと。
例えばビール会社が、顧客の真の欲求が安くておいしい飲み物にあるのに、本物のビールの製造のみにこだわっているとしたら、衰退するかもしれません。
1960年刊行のHBRで、セオドア・レビット教授が用いた言葉。
それまでの欧米企業で支配的な考えであったモノづくり絶対主義をやめて顧客満足追求を目的とするマーケティングを中心に企業は活動すべきであるという主張。
この主張は、マーケティング史上、コペルニクス的転回となり、圧倒的勢いで人気を博した。
しかし、実際に企業が製造からマーケティングへ企業活動へとシフトをはじめたのは、20年後、すなわち、1980年代に入ってからだった。
この主張は今なお、現代のビジネスに大きく影響を与えており、現代の顧客志向マーケティングを40年以上先取りしたものと言える。
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