競争力のあるバイオメタノール
最近終了したプロジェクト「黒液(製紙工場の副産物)のガス化と自動車用燃料の生産」で、Volvo Bus社、Methanex社などが、バイオマスが原料となる黒液のガス化によるメタノール製造を行った。
この中で輸送用グリーン燃料生産の将来性を調査し、現在のスウェーデンの製紙工場はプロセス効率が高いため、ガソリンと競争力をもつ価格でのバイオメタノール生産が可能だという結論を出したとのこと。
スウェーデンにおける潜在的なバイオメタノールの生産量を総合すると、全輸送用燃料消費量の30%近くをまかなうことができると予測され、同時に、スウェーデンのCO2排出量を12%削減可能と考えられてもいるようだ。
ガソリンより安くバイオメタノールが得られるのであれば、わざわざ石油を輸入してガソリンを精製する必要は無く、日本にもバイオメタノールの原料となる森林資源は、かなりあるのだから、活用も可能かもしれない。
しかし、量の問題、また、プロセス効率の問題、コストの問題は残りそうですね。
また、近年、ブラジルでエタノールの輸出増加がみられるようだ。
ブラジルの最近の推算では、国際市場で1バレルあたり40~50米ドルを推移する原油価格に対して、エタノールは同32~33米ドルで、ますます魅力的な燃料となっている。
原油価格の高騰がエタノール輸出の増加につながっているとみられ、昨年同時期の0.92億リットルであった輸出量が、今年5月から7月には7.64億リットルに達している。
ブラジルのバイオエタノールでも、ガソリンより安く、現在は木材からバイオエタノールを製造する技術もできています。
先日は、テレビで朝やっていたが、市民が、バイオエタノールを穀物からつくれるマシンを購入し、自動車の燃料に使っているとのニュースもやっていた。
日本では、ここに税金問題も絡んでくるのであろうが、今後、要検討ともなりそうですね。
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